QYLDは投資初心者の味方

こんにちは。

人見知り米国株投資家 はいぱーKabuです。

 

前回とその前の2回に渡って現在保有している米国株を紹介しています。

 

hitomishiri-superkabu.hatenablog.com

 

最後に紹介するのはTwitterなどで一部の方たちに大人気のQYLDです。

QYLD(グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF)

 

自分も保有している米国株の中で、圧倒的に多い107株を現在保有しています。

 

なぜ人気があるのかというと…

 

    1.毎月分配金が貰える

 米国株の配当金は基本的には3ヶ月毎の年に4回貰えます。

しかし、このQYLDは毎月貰えます。

分配金の金額に増減はありますが、毎月貰えるのは嬉しいですね。

特に投資を始めたばかりの初心者にとっては、少しでも株を購入する資金が欲しいので非常にありがたいです。

 

    2.配当利回りが10%を超えている

一般的に高配当と言われているものでも配当利回りの目安は4%です。

高配当の倍以上の利回りは凄いですね。

投資した金額の約1割が年間の分配金で返ってくる計算になります。

 

自分は107株保有していて、投資金額は約27万円です。

NISA枠で購入しているため米国の課税10%を引かれて、毎月約2,000円の分配金を貰っています。

年間にすると約24,000円になります。

これだけの金額があれば格安SIMの携帯だったら1年分支払えちゃいますね。

 

 

もうQYLDだけ買っていればFIREできるのでは…?

 

という安易な考えに陥ってしまうのは危険です。

続いてはQYLDを購入するにあたっての注意点をお伝えしていきたいと思います。

 

 

    1.値上がり益が期待できない

QYLDの株価は22ドル前後で安定しています(2021年現在)。

株価が安定しているということは、株価の上昇によって得られる値上がり益(キャピタルゲイン)が期待できないということです。

逆に考えると、安定しているのでいつでも買いやすいというメリットはあります。

 

それでも多少の上下はありますので、タイミングが良ければ利益がでることももちろんあります。

分配金が貰える権利が決定する権利落ち前はわずかに上昇、権利落ち日後はわずかに下落するのでこのタイミングを狙って売買をすれば可能です。

 

ただし、毎月この上下が当てはまるわけではありません。

権利落ち日以降に購入しようと待ち構えていたのに、全然落ちなかったことも多々あります。

さらに売買手数料もかかるので、多少の増減を目当てに売買するよりは素直に分配金(インカムゲイン)を目当てにコツコツ買っていくのがおすすめのETFだと思います。

 

キャピタルゲイン…資産の売却によって得られる利益
    (100円のものを120円で売ったときに得られた120円のうち、20円分が利益)
インカムゲイン…配当金など資産を保有していることで得られる利益

 

 

    2.仕組みが分かりにくい

QYLDは名前にもあるようにカバード・コールという戦略を採用しています。

カバード・コール戦略で利益を生み出そうとするもので、ナスダック100指数の株式を購入し、対応する同一指数のコール・オプションを売却します。

引用元:グローバルX社 webサイト

グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF | Global X Japanについて

 

そもそもカバード・コールってなに…?

 

バードコール戦略とは、原資産(株式、債券、通貨など)を保有しつつ、コールオプションを売る戦略です。保有する原資産について、権利行使価格以上の値上がり益を放棄する対価としてオプションプレミアムを受け取ります。

引用元:ニッセイアセットマネジメント株式会社

よくわかる!カバードコール戦略|投資信託のニッセイアセットマネジメント

 

なかなか難しいですね…。

 

上記の内容をかんたんに説明すると、

Aさんが保有している株に一定の金額を決めます。

『1ヶ月後に株価が決めた金額以上に値上がりしていたとしても、最初に決めた金額で売却するので、その代わりに手数料をください。』

とBさんに提案します。

BさんがAさんから一定の金額で買う権利のことをコールオプション、Aさんに支払う手数料がオプションプレミアムとなります。

 

Aさんは株価の上下に関係なく、Bさんから貰った手数料が利益になります。

QYLDはこの仕組みを採用しています。

値上がり益を放棄しているので、QYLDの株価は上昇しないんですね。

 

 

    3.コストがかかる

これはQYLDに限らず全てのETFに言えることです。

ETF投資信託の一種なので、保有している間は運用管理費用(信託報酬)がかかります。

しかし、VTIが0.03%(年率)・VYMが0.06%に対してQYLDは0.6%の信託報酬がかかります。

VTIの20倍も年間コストがかかるのには驚きです。

 

他のETFに比べると経費率が高いので、個人的には長期保有には向いてないかなと考えています。

 

 

以上のことをまとめると、とにかく配当金が欲しいという方にはおすすめのETFだと思います。

特に投資初心者で投資に回せる資金があまり用意できない、という方はQYLDのような毎月分配・高配当の力を借りるのはありだと思います。

 

ただし、経費率が高めなこと・株価の値上がりが期待できない分、購入のタイミングによってはずっと損失のまま保有し続けることになる可能性があるので注意が必要です。

 

自分なりのルールを決めて運用できれば強い味方になるETFだと思います。

 

 

今回紹介している銘柄は購入を推奨しているものではありません。投資は自己責任でお願いします。あなたの大事なお金です。よく考えて購入をお願いします。

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